リレーBLOG第7弾「MOTがきっかけでシステム手帳のマニュアル本を出版することに」

皆さんこんにちは!

オフィシャルな同窓会にはなかなか参加できておりませんが、SNS等でOB/OGや先生方との様々な交流をさせて頂いております2012年修了の河辺と申します。

修了後、勤務先では新規事業開発室を経た後、まさかの人事部に異動した事がきっかけとなって、元MOTの加藤恭子先生からSITの学生に就活関連の話ができないか?とのお声がけがあり「人事部長が語る就活~キャリア構想」のようなお話をさせて頂きました。

社会に出るって?この先の人生って?

ご好評を頂いたようで、第二弾は就活支援的な内容にこれから社会に出ようとする学生たちが抱えている様々な不安や悩みに役立つヒントが少しでも伝えられたら、という加藤先生との結論になりました。実は講義に参加している学生たちと自分の子供は同学年。人事部長視点だけでなく父親視点からも他人事ではなく、思案3ヶ月。その2つの視点でいろいろ考えてみると、1つの仮説、発見がありました。

「そうか、学生たちの悩みや迷いの原因のひとつは、自分の進路判断を自分でさせてもらえてなかったかも?」

というのも、これは実際に講義に使ったスライドですが、就活と大学をはじめとした受験対策と同じようなイメージでとらえている実態があるんですね。強い意志を持って浪人覚悟で志望校に挑戦する学生もいますが、大多数は受験産業が提供する偏差値など様々な統計データ(これが実は怪しい)を突きつけられ、問答無用で「あなたはここ!」と志望校の絞込みをさせられるわけです。親もそれを是認するものですから、もう「自分で考えることを放棄または剥奪されている」といっても過言ではないように思えてきました。

手帳を味方に付けて自分を取り戻そうよ!

人事部の採用業務で感じたことですが、最近の学生は本当に素直な良い子(笑)なので「傾向と対策」に余念がありません。でもそんなフレームワークに傾倒しちゃうと、本来の自分が隠れてしまいますし入社後、本人と会社の間でギャップが広がる原因になります。

ですので実際の講義では、こういう理由で無理に自分を何かに当てはめようとしないで下さいね、入社後は人間の厚みも観られますよ、だから仕事のスキル以外にも目を向けようよ、それには趣味を持つことも大切ですよ、できれば7つ持ちましょうね、などと視野を広く持つよう語りかけると共に、自分で自分のことを考える、自分の価値観に気付く方法として、「自分のVALUEをふくらませる為に、手帳を味方につけよう!」と題して紙の手帳を使ってみませんか?という提案をしました。

私の場合は、1968年に製品化された「システムダイアリー」を使ってこんな風にやってますよ、手帳を選ぶコツや、使い方も含め紹介をしました。

それには、デジタル通信をヒントに、思考の癖を把握する

自分ってどんな人なんだろう?自分は何をしたいんだろう?その価値基準ってなんだろう?

それだけで数々の本が出版され、高校生ぐらいから読み始める人も増えているようです。

それを考えるときにも、様々な情報、統計データが頭に浮かんだり、自分自身がテーマゆえに思考が制御できず、つまりノイズに邪魔をされて思考が結論に行き着かない。

ですので、ここでは詳しく書きませんが大雑把に言えば思考の悪い癖の原因をデジタル通信の仕組みから、思考にはノイズがあることを認識し、錯覚から抜け出して、自分の思考を書き出すことによって制御しましょう、紙の上(手帳)につなぎとめましょう。自分を取り戻しましょう!と提案しました。

そうすることによって、就活にあたって、これから社会に出て何をしたいのか、自分は何をしたくて生きてきたかのか?みたいな人生レベルの考えがまとまりやすくなりますよ、仮説であっても思考レベルを書き留めておくことで、根拠に立ち戻ることができますよ、とお伝えしました。

システムダイアリー社の社長との出会い~マニュアル本出版

自分が普段使用しているシステムダイアリーメーカーとは、特注リフィルの件でやり取りがあったので、講義でこんな風に題材に使いましたよと、スライドの一部をユーザーからのファンレターとしてメーカーに送っておきました。

すると社長からお電話を頂き「今のマニュアル本が25年前経って内容が古くなったので、そろそろ刷新して出版しようと思うんですが、よかったら一緒に書きませんか?」「え~っ!?」

てっきり、ヘビーユーザーの一人だからとか、はたまたMOT的な意見を過去に伝えたところが声がけの理由と思いきや、実際に漆谷社長にお会いして打ち合わせてみるとそれは全く別のところにありました。

漆谷社長は、実はシステムダイアリーのみならず、様々な関連会社の立ち上げもしているのですが、そこで出会った多くの若手、中堅が先に述べたような学生さんの迷いと同じようなものを抱えていることに憂慮を馳せられていたんですね。その状態を招いているメカニズム、手帳による対策法を講義で触れていたので、時代に応える内容にするには、というのが人選の理由だったようです。

実際の出版は来年

ですが、この夏休みあたりからガンガン書かないともう間に合わない!

手帳をもう一人の自分にですとか、手帳を使って何かを具現化させたいときにはどうするか?のような内容で書き始めているところです。出版されたらまたお知らせしますね。

MOTの二年間、ひとつのテーマに多くの側面がある、ですとか頭の中にあることをどうやったら分かり易く発信できるか?のトレーニングをしてきたわけですが、その成果をここで思いっきり発揮できたら良いなと思っています。先生方、OBOGの方々に感謝です!

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