公開講座第1回『音楽と脳神経科学』盛況でした!

芝浦工大2020秋の公開講座「脳が喜ぶ〜音楽とテクノロジーの関係〜」第1回『音楽と脳神経科学』が、株式会社neumo代表取締役 若林龍成氏を講師に迎え、10月9日(金曜)オンラインにて開催されました。

今回は港区スポーツふれあい文化健康財団 (愛称:Kissポート財団)との共催ということもあり、定員を大幅に超過する100名超の申し込みがありました。オンラインならではという点では、東京だけでなく全国各地、また遠くスイスからアクセスしてくれた方もいて、キャンパスで実施できないマイナスを補う新しい強みも見いだせたかと思います。

内容は、若林講師自身の音楽体験から始まり、音楽と脳科学の関係性を多様な視点からお話いただきました。音楽が子供の発達や言語の習得に有効であること、音楽を聞くことも良いが、歌うことは脳を活性化し、さらに楽器を演奏すると脳や運動機能にもポジティブな影響をもたらすことを多くの研究を元にお話いただきました。また、子供の頃に音楽経験無いと嘆かなくても、大人になってからの訓練でも、音楽によって脳を鍛えることはできるそうです。

音楽は統合失調症、パーキンソン病などの症状を和らげる機能があり、また認知症予防には、音楽、なかでも楽器演奏は有効であるという話は多くの参加者に響いたようで、コメントに「さっそく楽器を始めてみようかしら」といった書き込みも見られました。

neumoは現在、音感向上アプリ(PitchOn)などを開発提供していますが、今後、脳科学を使って音楽をより楽しむ支援サービスなどを拡大していくというお話もありました。最近注目されているブレインテック(BrainTech)ですが、脳科学の進歩が、より多くの人が音楽を楽しめるように、また、音楽によって生活の質を向上できるように、強力にサポートしてくれそうです。

当日は、チャット欄に疑問、質問を記入してもらいました。かなり専門的な問いも含め、20以上の質問があり、限られた時間のなかですが、若林講師に加え、サイエンティストの玉越様からも丁寧に答えていただいたので、受講者にとっては有意義な2時間だったのではないかと思います。

第2回もお楽しみに。

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